ビットコインの価格変動は実際どれだけ大きいのか
こんにちは。
今回はビットコインの価格変動について分析したいと思います。
まずは結論から。
・1日平均で約2.6%変動する
※調査期間:2015年6月25日~2022年6月1日
ビットコインの価格変動は大きい
2015年6月からのビットコインの価格変動を調べた結果、1日平均約2.6%変動していました。
他の指標と比べてみると、同時期の日経平均の価格変動が1日平均約0.9%です。
これを見ても、ビットコインの価格変動が大きいことがわかりますね。
しかし、このデータは2015年からの約8年間の平均です。
年によってはそこまで価格変動していない時期もあるかもしれませんね。
では、年ごとで集計をするとどのようになるでしょうか。
年別の価格変動値
各年のビットコインの1日平均の価格変動です。
年 | 価格変動(%) | データの母数 |
2015 | 2.03 | 190 |
2016 | 1.58 | 366 |
2017 | 3.61 | 365 |
2018 | 3.02 | 365 |
2019 | 2.35 | 365 |
2020 | 2.41 | 366 |
2021 | 3.14 | 365 |
2022 | 2.6 | 152 |
2015年から2022年にかけて、どの年でも高い価格変動を見せています。
特に大きいのが2017年で、この年はビットコインを初めとした仮想通貨(暗号通貨)が世間一般にも広まり、価格が急騰しました。
年初は約10万円だったビットコインの価格が、12月にはなんと120万円以上にもなったんですね。
2022年になった今から振り返ると、ビットコインの価格が120万円であるのはそこまで大きく感じないかもしれませんが、当時は多くの仮想通貨の価値が何十倍になったこともあり大きな話題になりました。
しかしそれ以上に驚きなのは、2017年を過ぎてもビットコインの価格変動が高い水準を維持していることです。
2018年の初頭にいわゆる「コインチェック事件」で大きく値を落とした仮想通貨市場ですが、その後も成長を続け、短期間に価値が数倍になることもしばしばあったんです。
もちろんこれは逆も然りで、短期間に価値が大きく下がるケースも何度もありました。
次にこの価格変動を少し目線を変えてみます。
10%上昇した日は全体の何%?など、上昇下落の%ごとに分けてデータを見ていきましょう。
各上昇率の発生確率
10%以上上昇 | 1.82% |
5%以上上昇 | 8.05% |
3%以上上昇 | 16.97% |
2%以上上昇 | 23.84% |
1%以上上昇 | 34.89% |
こちらは2015年からで集計しています。
1%上昇が3分の1以上の割合で発生しているのはすごいですね。
10%以上の上昇も1.82%ということで、1年に数回は発生が見込めます。
では、次に下落についても見ていきましょう。
各下落率の発生確率
10%以上下落 | 1.46% |
5%以上下落 | 6.87% |
3%以上下落 | 13.1% |
2%以上下落 | 19.34% |
1%以上下落 | 28.33% |
上昇の場合よりはそれぞれ確率が小さくなっていますが、それでも相当な確率で下落してしまうことがわかります。
まとめ
今回は代表的な仮想通貨であるビットコインの価格変動を見ていきました。
話題になってから今に至るまで、非常に強い価格変動を示していたことがわかりましたね。
なお、この「価格変動」は投資の世界では「ボラティリティ」という言い方をされることがよくあります。
横文字が苦手な方も多いと思いますが、覚えておくと色々便利ですよ。
価格変動が大きいからといってお金儲けができるわけではありませんが、ビットコインを法定通貨にした国が出てくるなど、未だに話題に事欠かない仮想通貨。
「数字」という観点で見てみるのも面白いのではないでしょうか。
この記事が少しでもあなたのお役に立てていれば幸いです。
それではまた!
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