【日経平均】一番相場が高い月、一番相場が低い月は何月?1949年からのデータを月ごとに分析してみる
こんにちは。
今回は1949年からの日経平均のデータを月別で分析し、相場が高い月と低い月を見ていこうと思います。
まずは結論から。
・最大:4月 (平均比:+2.63%)
・最小:9月 (平均日:-2.09%)
※調査期間:1949年5月16日~2022年5月13日
※日経平均の価格を基準としているため、年毎にデータに反映される重みが異なります
計算方法
スプレッドシートを使い計算をしました。
使用データや計算方法は後述しています。興味がある方は各自でも計算してみてください。

深堀りしてみる
まずは月ごとの平均比を見てみましょう。
月 | 平均比 |
1月 | 0.44% |
2月 | 0.21% |
3月 | 1.7% |
4月 | 2.63% |
5月 | 0.11% |
6月 | 0.37% |
7月 | -0.53% |
8月 | -1.1% |
9月 | -2.09% |
10月 | -2.2% |
11月 | -0.95% |
12月 | 1.41% |
(すべての月を合わせた平均値と、対象月のみの平均値にどれだけ差があるかを示しています。)
今回計算対象とした1949年からの日経平均の推移も見てみます。

数値としては「12月~6月が平均比でプラス」「7月~11月が平均比でマイナス」ということが読み取れますね。
今後も同じ傾向が続くかはわかりませんが、
期間ごとにプラスとマイナスが分かれる綺麗なデータになっているので、私は少し参考にしてみようと思いました。
ただし、最も相場の大きい4月と最も相場の小さい9月はそれぞれ平均よりも2%しか差がありません。
スプレッドシートはセル範囲をランダムにする機能があるため、
これを使って日付部分のみをランダム化し、「ランダムな価格変化と比べて現実の相場はどのような特徴があるのか」を見ていきたいと思います。

これを5回繰り返した結果下記のようになりました。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | |
1月 | 0.23% | 0.22% | -1.59% | 1.01% | -3.51% |
2月 | -4.4% | -0.75% | -2.23% | -0.51% | -0.69% |
3月 | -0.78% | 2.67% | 1.14% | 1.46% | -4.02% |
4月 | 0.26% | -0.06% | 2.99% | 1.64% | -2.29% |
5月 | -4.36% | 0.02% | -1.14% | -4.13% | 0.39% |
6月 | 3.92% | -0.15% | -0.94% | 1.79% | 3.38% |
7月 | -2.64% | 1.07% | -0.13% | 3.23% | 1.62% |
8月 | -0.13% | 1.34% | -0.83% | 0.33% | -0.46% |
9月 | 4.31% | -3.01% | 2.4% | -0.58% | 1.16% |
10月 | -2.6% | 2.19% | -0.11% | -1.8% | 1.85% |
11月 | 3.41% | -4.03% | -1.25% | -4.35% | 0.21% |
12月 | 2.78% | 0.5% | 1.71% | 1.92% | 2.37% |
あくまで5回の試行ですが、3回目以外は3%や4%の変動がありました。
つまり「現実の相場は、日付をランダムにした相場よりも月ごとの価格変化が小さい」ということが高い確率で言えるかと思います。
(「たった5回の試行では信頼性に欠ける」という指摘もあるかと思いますので、気になる方は計算方法を後述していますので自分でも試してみてください。)
あくまで日経平均全体をマクロな視点で考えた際の結論なので、個別株となるとまた違ってくるかもしれませんが、無作為なデータとは違う日経平均独特の傾向が見えてくるのは面白いですね。
今回は1949年からのデータで調べましたが、2000年からのデータで検証するなど、違う観点からもデータを見ていきたいですね。
計算に使用した関数
参考程度に計算に使用した関数を載せておきます。
☆画像

☆関数
・A~B列にデータを挿入
・関数は下記のセルに入力しています。
・C2セル:=left(A2,6)
・D2セル:=mid(A2,5,2)
・I2セル:=round(J2/K2,0)
・J2セル:=sumif($D$2:$D$18138,F2,$B$2:$B$18138)
・K2セル:=countif($D$2:$D$18138,F2)
・I3セル:=if(E3<0,G3,0)
・I17セル:=I2/$M$3
・J17セル:=round(K17,2)&"%"
・K17セル:=if(I17>1,(I17-1)*100,(I17-1)*100)
・M3セル:=average(I2:I13)
それぞれ必要なセルまで関数の相対参照をしています。
※この計算の問題点として、「相場の値」を基準にして平均や比率を求めています。
そのため、相場が高い年ほど結果に強く反映されることになり、1年1年の重みは必ずしも同一ではありません。
※1949年は150円程度、2022年は25000円がだいたいの相場となっています。
相場の値を基準にすると2022年に比べて1949年のデータとしての重みは1万分の1以下になります。
各年ごとの重みを同一としたデータも今後作ろうかなと思っていますが、今回のデータはこのような偏りがあることはご注意ください。
(基本的に相場は上がっているので、今回の傾向としては現在に近い年ほど比重が高いというデータになっています)
まとめ
今回は1949年からのデータを用いて、日経平均価格についての月ごとの傾向を見ていきました。
この記事が少しでもあなたのお役に立てていれば幸いです。
それではまた!
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