ダウ平均が上がった翌日の日経平均は本当に上がりやすいのか
こんにちは。
今日はダウ平均と日経平均の関係について考えていきます。
まずは結論から。
・ダウ平均が上がれば、翌日の日経平均は上がりやすい
・ダウ平均が下がれば、翌日の日経平均は下がりやすい
・逆に日経平均の翌日のダウ平均については、影響が限定的
※調査期間:1980年1月2日~2022年5月13日
それでは詳しく見ていきましょう。
ダウ平均が上昇した翌日の日経平均
ダウ平均が上昇した翌日の日経平均は下記のようになっていました。
1980年~ | 2000年~ | 2010年~ | |
上昇 | 61% | 63% | 66% |
下落 | 39% | 37% | 34% |
この結果から、ダウ平均の相場が翌日の日経平均に一定の影響を与えていそうなことがわかりますね。
ただし、ダウ平均が上昇した場合に翌日の日経平均も上昇する確率は6割程度です。
「ダウ平均が上がれば日経平均は上がる」と過信しすぎるのも危険ですね。
また、年代別で見ていくと最近になればなるほどダウ平均が上昇した翌日に日経平均が上昇する確率が上がっていることもわかります。
では、ダウ平均が下落した翌日の日経平均についても見ていきましょう。
ダウ平均が下落した翌日の日経平均
ダウ平均が下落した翌日の日経平均は下記のようになっていました。
1980年~ | 2000年~ | 2010年~ | |
上昇 | 42% | 37% | 34% |
下落 | 58% | 63% | 66% |
こちらもダウ平均に対して日経平均がつられて変動する傾向が読み取れます。
%の値に関しては小数点第一位を四捨五入して算出しているのですが、2000年以降と2010年以降に関してはダウ平均が上昇する場合の表と確率が同じになっています。
こうなってくると気になるのが、逆のパターンですね。
つまり、日経平均の翌日のダウ平均がどうなっているかです。
こちらについても調べてみましたので見ていきましょう。
日経平均が上昇した翌日のダウ平均
日経平均が上昇した翌日のダウ平均は下記のようになっていました。
1980年~ | 2000年~ | 2010年~ | |
上昇 | 57% | 59% | 62% |
下落 | 43% | 41% | 38% |
面白いことに、こちらについても連動する傾向がありますね。
ただ、ダウ平均の翌日の日経平均よりはその傾向は弱めと言えます。
日経平均が下落した翌日のダウ平均
日経平均が下落した翌日のダウ平均は下記のようになっていました。
1980年~ | 2000年~ | 2010年~ | |
上昇 | 49% | 47% | 48% |
下落 | 51% | 53% | 52% |
今までの数値と違い、上昇と下落の割合がほとんど変わらないですね。
ダウ平均が下落した際の日経平均はそれなりに影響を受けているように見えるので、これは大きな差と言えそうです。
また、日経平均単体で考えた場合、過去に次のような調査をしています。
結果としては、日経平均が上がった翌日は上がりやすく、下がった翌日も上がりやすいという結果でした。
これは日経平均の相場が長期的に見ると上がり続けており、そもそも上がる回数が多いことが原因と考えられます。
ダウ平均も同様に、長期的には上がっていますので「下落→下落」というのはこの点ではそもそも起こりにくい事象ということになります。
そのような視点で考えれば、日経平均が下落した翌日のダウ平均について下落の方がわずかに大きいというのは、一定の相関があるとも考えられますし、
何よりダウ平均が下落した翌日の日経平均は6割ほどが下落していますから、これはかなりの大きな相関があると言えそうです。
まとめ
今日は日経平均とダウ平均の価格推移を比較して、片方が上昇もしくは下落する際のもう片方への影響を見ていきました。
相場の変動は非常に多くの要素が絡み合って決まっていきますから「直接影響を与えている」と断定することは難しいですが、2択の選択肢の片方が長期で6割を超える傾向も多く見られましたので、相場の予測には一定程度役立つ結果と言えるでしょう。
この記事が少しでもあなたのお役に立てていれば幸いです。
それではまた!
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日経平均推移のデータソース(※英語サイト):
https://www.macrotrends.net/2593/nikkei-225-index-historical-chart-data
ダウ平均推移のデータソース
https://jp.investing.com/indices/us-30-historical-data
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